不安症(不安神経症、全般性不安障害)ってどんな病気?
神経症の一種で「不安」を主症状とします。
生きていれば誰にでも不安はありますが、
はっきりとした理由が無く、
いつまでも続く病的な不安が
様々な身体症状を伴って現れます。
最近では『全般性不安障害』と呼ばれています。
なにが原因で起こるの?
何らかの精神的なショックや心配事、
悩みやストレスなど
精神的原因と思われる出来事が原因で
起こることもあります。
しかし、精神的原因がまったくない場合でも
起こることがあります。
さらに過労、睡眠不足、風邪ひきなど
一般的な身体的悪条件がきっかけで
発症することもあります。
日常生活上の様々なストレスを背景に、
いつのまにか発症している方が多いのです。
不安神経症は
もともと神経質で不安を持ちやすい性格の方に多く、
患者数は女性が男性の2倍以上だといわれています。
どんな症状?
慢性的な不安、過敏、緊張、落ち着かない、
イライラ、集中困難などの精神症状と、筋肉の緊張、
首や肩のコリ、頭痛・頭重、震え、動悸、
息苦しさ、めまい、頻尿、下痢、疲れやすい、
不眠(寝つきが悪い、途中で目が覚める、)などの
多様な身体症状がみられます。
なにかにつけて、過度の不安・心配がつきまとい、
慢性的に続くのが特徴です。
不安は様々な精神・身体症状を伴います。
多くの方は身体症状の方を強く自覚されるため
体の異常を疑い、病院で診察や検査を受けますが
症状の原因になるような身体疾患は見つかりません。
放っておくと日常生活のストレスから、
症状の改善や悪化を繰り返しながら
そのまま「うつ病」に移行したり、
お酒で不安をまぎらわそうとして
アルコール依存症に陥るリスクが高まります。
*不安症(不安神経症・全般性不安障害)は
不安からくる心の病気です。
「気の持ちよう」などと考えずに、
心理療法でしっかりケアしましょう。
また、周囲の方の理解も
症状の改善のために必要です。